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- 科名・属名 : アカネ科 ヒナソウ属
- 特徴 :
草丈5〜20cmの多年草。園芸逸出帰化。
根茎は細く、地下に匐枝があり、しばしば茎を叢生する。
茎は直立し、径約0.5mm、よく分枝する。
葉は対生、葉身は茎の下部が中心で、披針形〜へら形、長さ3〜12mm。先は鈍頭〜鋭頭、基部は次第に細まり、全縁。若い時は両面に毛があるが、成葉では縁だけに残る。葉柄は葉身とほぼ同長。上部の茎葉は細長いへら形〜線形、長さ2〜8mm。ほぼ無柄。
花は茎頂に単生する。花柄は直立し、長さ2〜7cm。花冠は高杯形、径10〜14mm、先は4裂し、裂片は幅約2mm、白色〜淡青色で中心部は黄色味を帯びる。雄しべは4個、雌しべは1個、柱頭は2個。長雄しべで短雌しべのものと、その逆のものがある。萼片は4個、長三角形〜長楕円形で鋭尖頭、長さ1〜2mm。花筒は長さ5〜6mm。
果実(刮ハ)は双球状で萼片に包まれ、長さ3〜4mm。長さより幅が大きい。
- 分布・生育地 :
園芸逸出帰化(北アメリカ南部原産)(園芸品の逸出し所々で野生化) (国外:世界各地で栽培品が野生化) 道端、草地
- 花期 : 3〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2025年6月19日 栃木県奥日光 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
梅雨の中休みの1日、奥日光にいくつかの樹の花を撮影に出かけた。
ところが今年暑い日が多かったことで、目的の花はすっかり終わっていた。花期が早まっているのは地球温暖化の影響もあるかもしれない。
何かないかと歩いていると、林の間の草地に初めて見る花が生えていた。
一見して園芸種の逸出とわかったが、近くに民家はなくどこから逸出したのか不明だった。
帰って帰化の図鑑を調べると、明治時代に園芸植物として持ち込まれたもので、所々で野生化しているとのことだった。

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