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- 科名・属名 : アワゴケ科 アワゴケ属
注.APG分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)、属名以下学名変わらず
- 特徴 :
茎長2〜5cmの1年草。帰化。
茎は分枝してよく広がり、無毛。
葉は対生、葉身は倒披針形、長さ2〜5mm、幅約1mm。先は鈍く、基部は次第に狭まって柄に続き、全縁。3脈が目立ち、両面とも無毛。
花は単生で雌雄同株、普通片側の葉腋に雄花を1個、もう一方の葉腋に雄花と雌花をつける。雄花・雌花との花被片はなく、2個の膜質の苞葉に包まれ、雄花には長さ0.3〜0.5mmの雄しべが1個あり、花糸は葯よりも長く、葯は黄色。雌花には雌しべが1個、子房は1心皮、花柱は2個、果時にも残る。雌花の柄は果時には伸び、長さ0.5〜1mmになり、下方に曲がって果実をつける。
果実(分果)は扁平な円形、上側と基部が凹み、長さ0.5〜0.7mm、幅0.6〜0.8mm、縁には深い溝があり、両側の稜には翼がなく、熟すと褐色になる。
- 分布・生育地 :
帰化(北アメリカ原産)(神奈川・三重・大阪・沖縄・東京などに帰化) (国外:ヨーロッパにも帰化) 庭、公園、道端などの裸地
- 花期 : 4〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2025年5月27日 東京都八王子市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
教えられた公園の裸地を探すが、それらしき植物は全く見当たない。特徴のメモを再度見直し、もっと小さな植物にズームを合わせると、裸地のすべり止めのマットの網目の中に小さな植物があるのが目に入った。
地面に寝そべってルーペで覗くと、小さな柄のある果実がついている。よく似たアワゴケとの違いは、葉が倒披針形で、果実に明らかな柄があり、稜が翼にならないことで、間違いなさそうだ。
花はと探したが、果実より小さく見つけるにはさらに苦労した。写真では葉の基部に黄色の小さな塊があるが、接写してもこの程度の写真しか撮れなかった。

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