アブノメ(虻の目)

Dopatrium junceum


アブノメ1


  • 科名・属名 : ゴマノハグサ科 アブノメ属
     注.APG分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)、属名以下変わらず

  • 特徴 :
     草丈10〜25cmの1年草。
     葉は対生、根際の葉は狭長楕円形で、長さ1〜2.5cm、幅3〜5mm。茎の上部の葉は著しく小さくなる。
     花は茎の上部の葉腋ごとに1花つける。花冠は唇形で淡紫色、長さ5〜6mm。葉柄は長さ約1cm。萼は鐘形で5深裂し、長さ1.5〜2mm。茎の中部につく花は柄がなく、閉鎖花となる。
     果実(刮ハ)は球形、径2〜2.5mm。
     別名 パチパチグサ

  • 分布・生育地 :
     本州(福島県以南)〜沖縄 (国外:朝鮮(南部)、中国、台湾、東南アジア、インド、オセアニア、オーストラリア)
     湿地や水田

  • 花期 :  8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 2005年9月19日  栃木県今市市
    中・全体2 1995年8月14日  静岡県浜松市
    (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
    中下・花 2005年9月19日  栃木県今市市
    下・果実(刮ハ)    同  上

  • 撮影記 :
     茎が中空で、つぶすとパチパチ音がすることから、パチパチグサとも呼ばれている。
     葉は茎の下部のほうに対生する。上部のほうは小さく痕跡のようである。
     水田や湿地に生え、中上の写真は、海岸から100mも離れていない松林の中の小さな池で撮影した。
     午後の遅い時間に撮影したのでその時は気がつかなかったが、この花は夕方にならないと咲かないようだ。
     ここは、近くの池にサワトウガラシヒメシロアサザなど、最近では少なくなった水生植物があり楽しい場所だった。

  • 同じ科の仲間の花
アブノメ2

花

果実(刮ハ)