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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 クワガタソウ属
注.APG分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)、クワガタソウ属(Veronica)、学名(V. laxa)
- 特徴 :
草丈25〜70cmの多年草。
地下茎は短く、数本の細い茎を直立し、全体に軟毛が密に生える。
葉は対生、上部のものが大きく下部のものは小さうなる。葉身卵円形、長さ2.5〜4cm、幅1〜3cm。先は尖り、基部は円形、縁には粗く不規則な鋸歯がある。両面にやや密に毛が生える。葉柄はない。
花は上部の葉腋から長さ5〜20cmの対になった細い花序を出し、多くの花をつけ、順々に咲く。花柄は長さ2〜3mm、密に軟毛が生える。花冠は皿形、淡紅紫色〜淡青紫色、径6〜8mm。雄しべは2個、花冠と同長。萼裂片は狭卵形でやや尖る。
果実(刮ハ)は倒心形で先がへこみ、長さ約3mm、幅約4mm、縁に毛がある
- 分布・生育地 :
北海道(西南部)〜四国 (国外:中国、パキスタン、インド、ヒマラヤ) 山地の日当たりのいい草地
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2001年7月8日 滋賀県伊吹山 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
和名のヒヨクは比翼と書き、葉の付根から対になって出る花序の様子を表わしている。
草丈が大きいうえに花が小さいため、全体の姿を撮影すると花がよくわからず、撮影者泣かせの花である。
あまり見かけることはなかったが、伊吹山では遊歩道のある草原に点々と生育していた。

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