- 科名・属名 ： ゴマノハグサ科 コシオガマ属
注．ＡＰＧ分類では、ハマウツボ科(OROBANCHACEAE)、属名以下学名変わらず - 特徴 ：
草丈２０〜７０ｃｍの半寄生の１年草。
茎は直立し少数の枝を分け、全体にやや密に曲がった軟毛が多く、触るとべたべたする。
葉は対生、葉身は三角状卵形、長さ２〜３．５ｃｍ、幅１〜２ｃｍ。羽状に深裂し、下部の裂片は小羽片を作り、縁には不揃いの尖った鋸歯があり、基部は切形。葉柄は長さ４〜１０ｍｍ。
花は、枝の上部の葉腋ごとに１花つける。花冠は筒状で先は唇形になり、淡紅紫色で、長さ約２ｃｍ。筒部は太く先の方がやや膨らみ、上唇は平たい兜形で先は２裂し、裂片は反り返り、下唇は上唇より長く３裂し、裂片は開出し、内側に２個の隆起条があり、外側には軟毛と腺毛が生える。雄しべは４個、上唇内にあり、下側の２個がやや長い。花柱は細長く、先はへら状にやや太まり、不揃いに２裂する。萼は鐘形で５裂し、花期は長さ、幅とも１〜６ｍｍ、果期には約１０ｍｍになり、裂片は葉状で尖った鋸歯があり、やや密に腺毛が生える。
果実（刮ﾊ）は歪んだ卵形で先は尖り、半ばまで萼に包まれ、長さ約１ｃｍ、幅約５ｍｍ。 - 分布・生育地 ：
北海道〜九州 （国外：朝鮮、中国（中北部・東北部）、アムール）
低山の日当たりのいい草地 - 花期 ： ９〜１０月
- 撮影月日・場所 ：
上・全体１ 1996年10月6日 神奈川県西丹沢
中・全体２ 2003年10月11日 同 上
(上、中は拡大写真あり、写真をクリック）
左下・花 1989年10月15日 兵庫県六甲山
右下・葉 2012年10月26日 東京都羽村市 - 撮影記 ：
低山の日当たりの良い草地や道路脇などでよく見かける。
家の近くの多摩丘陵を歩いていたら、遊歩道際でこの花を見つけ、こんなところにもあるんだと何かほっとした気持ちになった。
葉は小さいものの多数つき、これが半寄生の植物だとは思えない。ただ、触るとベタベタするし、花もポロッと落ちやすい。
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