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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 コゴメグサ属
注.APG分類では、ハマウツボ科(OROBANCHACEAE)、属名以下学名変わらず
- 特徴 :
草丈5〜15cmの1年草。
茎は細くよく分枝し、曲がった毛が生える。
葉は下部では対生、上部では互生、葉身は狭倒披針形で、長さ3〜8mm、幅0.8〜4mm。下部は狭まって不明瞭な葉柄となり、縁には1〜2対の鈍い鋸歯がある。両面とも無毛。
花は上部の葉腋にややまばらにつく。花冠は筒形で、先は不明瞭な唇形、白色で紫色の筋があり、上唇は2え裂し、先まで長さ約6mm、下唇は3裂して小さく、上唇よりやや長い。雄しべは4個、下側の2本はやや長い。萼は狭い鐘形、長さ約3mm、幅約1.5mm、上下半ばまで裂け、裂片はやや浅く2裂し、先は黒味がかる。
果実(刮ハ)は倒卵形、長さ3〜3.5mm、幅2〜2.5mm、4〜5個の種子が入る。
- 分布・生育地 :
四国 (国外:日本固有) 深山の石灰岩の岩場
- 花期 : 8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年8月5日 愛媛県東赤石山 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
四国の高山だけに分布するこの花が石鎚山だけでなく東赤石山にもあることを知り、他の未撮影種とともに撮影に出かけた。
急な登山道をやっとの思いで登りきり開けたお花畑に出ると、すぐにオトメシャジンは見つかった。しかし、この花はなかなか出てこない。
この辺が怪しいと探し始めた岩陰に、和名の通りナヨナヨと弱々しい感じの花が見つかった。
ポツポツと生えているうえ、草丈の割には花も小さく花数も少ないので撮影には苦労させられた。

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