ヤンバルミミズバイ(山原蚯蚓灰)

Symplocos stellaris


ヤンバルミミズバイ1


  • 科名・属名 : ハイノキ科 ハイノキ属

  • 特徴 :
     高さ2〜3mの常緑低木。
     1年枝には緋〜赤褐色の毛がビロード状に密生する。
     葉は互生、葉身は狭楕円形〜倒披針形、長さ8〜15(〜22)cm、幅(2〜)2.5〜5(〜6)cm。先は少し尖り全縁、側脈はやや凹入する。質は厚くて光沢がある。葉柄は長さ1〜4cm。
     花は葉腋から短い総状花序を出して団塊状に密につき、時に落葉した後の葉腋にもつく。花冠は白色、長さ7〜9mm、先は5深裂し、基部の1.5〜2mmは合生する。雄しべは20〜40個、花盤は無毛。苞や萼裂片には赤褐色の毛が密生する。
     果実は僅かに歪んだ狭卵形、宿存する萼裂片を除き、長さ7〜10mm、黒紫色に熟す。核の表面には10個の縦の肋がある。
     別名 ヒロハミミズバイ

  • 分布・生育地 :
     沖縄(沖縄島) (国外:中国(中南部)、台湾)
     山地林内

  • 花期 :  3〜4月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 2015年3月24日  沖縄県うるま市
    中上・全体2、以下全て    同  上
    (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     あるシダの撮影に入った沖縄島中部の山地、まだ3月というのに少し登るだけで汗が流れ落ちる暑さだった。
     目的のシダは常緑だが、この時期新葉が伸びてくる時期のため、あまりいい状態ではなかったが何とか撮影できた。
     戻る途中林下に白いものが見え、藪を掻き分けて近づくとこの花だった。
     帰って調べると、沖縄でも沖縄本島だけに分布しているようで、海外では台湾や中国の中南部に分布しているようだ。

  • 葉(表)

    葉(裏)

    1年枝

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ヤンバルミミズバイ2

花序

花