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- 科名・属名 : キツネノマゴ科 イセハナビ属
- 特徴 :
高さ10〜20cmの常緑の多年草。
茎は立ち上がらずよく分枝し、匍匐して伸び、葉とともに著しい開出毛があり、節から根を出しマット状に広がる。
葉は対生、葉身は楕円形〜菱状楕円形、長さ2〜5cm、幅1〜3cm。先は狭まってやや鋭尖頭、基部は広いくさび形、全縁。両面に白い立毛があり、表面に横に不揃いに走る多くの線状の鍾乳体がある。葉柄は長さ約2.5m。
花茎は茎に腋生して立ち上がり、枝先に短い穂状花序となる。苞はさじ状広披針形、長さ0.8〜1.5cm、やや開出し、白色の長毛が密に生える。小苞は倒披針形で萼より短い。花冠は筒状で淡紫色、長さ2.5〜3cm、先が広がり5裂する。内側は平滑、外側脈上に短い立毛がある。雄しべは4個、2個が長く、花糸はほとんど無毛。萼は5深裂し、長さ約5mm、裂片は広線形〜浅状倒披針形で白色の長毛が生える。
果実(刮ハ)は広線形、長さ約8mm、先端に長毛が散生する。種子は広楕円形、長さ約3mm。
花冠は淡紫色、一日花。
- 分布・生育地 :
本州(福井県、滋賀県) (国外:日本固有) 林下
- 花期 : 9〜12月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年11月7日 福井県 中上・全体2 1996年10月20日 同 上 中下・全体3 2004年11月7日 同 上 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2004年11月7日 同 上 右下・葉 1996年10月20日
- 撮影記 :
スズムシバナの茎が匍匐するタイプで、1993年に新種として分けられた。
花期は長く、夏の終りの頃から雪の降る頃まで咲くため、雪の降る頃でも見られるということでこの和名がつけられているようだ。
生育地では地面を覆うように一面に生えている。ただ、花付きは悪くて一斉に花を咲かすという感じではなく、ポツポツとまばらに咲いている感じで絵になりにくかった。
最初に撮影に出かけた時は、明け方の強い雨で花が落ちて一層まばらで絵にならず、平成16年、再度撮影に出かけ写し直した。

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