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- 科名・属名 : ベンケイソウ科 イワレンゲ属
注.APG分類では、学名(O. malacophylla var. aggregeata)
- 特徴 :
草丈10〜20cmの多年草。
葉は径1〜3cmのロゼット状になり、葉身は扁平で先端に針状突起はなく、倒卵状披針形〜楕円形、長さ1〜2cm、幅1〜1.5cm。先は鈍頭〜円頭で緑色、帯粉しない。
花序はロゼットの中心から伸び、上部に密に円錐状につき、径6〜12mm。花弁は5個、広線形〜狭長楕円形で鈍頭、白色で、長さ6〜7mm、花時には斜開する。蜜腺は狭長楕円形、淡黄色で、長さ約0.7mm。雄しべは10個、2輪に配列し、裂開直前の葯は赤紫色。雌しべはほぼ離生して直立し、花柱は長さ約1〜2mm。萼は5裂し、裂片は狭卵形で鋭頭、長さ3〜4mm。
- 分布・生育地 :
北海道、本州(東北地方) (国外:日本固有) 海岸の岩上、まれに山地の岩上
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1991年10月13日 北海道小樽市 中・全体2 1991年9月16日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・ 1991年10月13日 同 上 右下・葉 1991年9月16日 同 上
- 撮影記 :
夏に積丹半島に出かけた際、この花の蕾を見つけた。
9月半ば、もう咲いているだろうと出かけるとまだ蕾。もっと遅いのかなと1月後の10月中旬再度挑戦したら、上の写真のようにもうほとんど終わっていた。
長い花茎を上げるので花期は長いように見えるものの、花の盛りは意外と短いようだ。
北海道、東北地方の海岸に多く、山の岩場にも生える。
以前の図鑑では、遠く九州北部にも分布としていたが、最近では九州のものはゲンカイイワレンゲとして変種とされている。

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