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- 科名・属名 : ケシ科 キケマン属
- 特徴 :
草丈40〜60cmの2年草。
全体は粉白色を帯び、茎は太くて基部で分枝し、中空。
葉は広卵状三角形で、長さ幅とも10〜25cm。2〜3回3出複葉で、小葉は深裂しさらに欠刻する。
花は茎頂に総状花序となり多数つく。花弁は4個、花冠は淡黄色で長さ1.5〜2cm。花弁の外側の2個のうち上側の1個は距があって後方へ突き出し、下側の1個は短い小距があり、花弁のへこみの周りは白く彩られる。花弁の内側の2個は同形で、外側のものとほぼ同じ大きさ、先端で合着て稜がある嚢状になり、柱頭と葯を包む。雄しべは2個、外側の花弁に対生する。花糸は膜状で雌しべに密着し、先端で3分岐し、それぞれ葯をつける。萼片は2個、小型か微小で、開花時も残る。
果実(刮ハ)は狭披針形で幅4〜5mm、数珠状にくびれない。種子の表面に円錐状の短い突起がある。突起の数や高さは変異が大きく、ほとんどないものもある。
- 分布・生育地 :
伊豆七島、小笠原、沖縄 (国外:台湾) 海岸近くの草地、荒地
- 花期 : 2〜3月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年3月4日 東京都八丈島 中上・全体2 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
当初、小笠原諸島の固有種と考えられていたため、小笠原固有種に使われるムニンの名が付けられていたが、伊豆七島南部などにも分布していることがわかった。
果実(刮ハ)はキケマンに似ているが、種子の表面に円錐状の短い突起があることが違いとされている。
3月初め、伊豆諸島の固有種であるシマテンナンショウの撮影に八丈島に出かけた。
目的のテンナンショウを撮影し終えると、天気予報通り雨が激しくなってきた。早々に帰途につくと林縁にキケマンの花が見えた。確か、八丈島にはムニンキケマンが分布しているはずと、土砂降りの雨の中一生懸命撮影した。
出会いの喜びはあったものの、穴が開きはじめていた登山靴はひとたまりもなく水浸しになった。

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