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- 科名・属名 : シナノキ科 ラセンソウ属
注.APG分類では、アオイ科(MALVACEAE)、属名以下学名変わらず
- 特徴 :
草丈60〜120cmの1年草。
茎は直立し、やや硬く、上部に単一または2岐する毛がある。
葉は互生、葉身は卵状披針形、長さ5〜13cm、幅1.5〜6cm。先は長く尖り、基部は円心形、縁は全縁。質は薄く、両面脈上に粗い毛がある。葉柄は長さ1〜4cm。托葉は線形で反り曲がる。
花は葉腋に集散状に数個つく。花は黄色で直径約5mm、花弁は5個、倒卵状長楕円形で、萼片より短い。雄しべは10個。萼片は5個、長披針形で先端に突起がある。
果実(乾果)は球形、直径約6〜7mm、長さ3〜4mmの刺におおわれ、下部には毛があり、先は鉤になって動物や衣服につく。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州(奄美大島以北) (国外:朝鮮、フィリピン) 道端、畑
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年9月10日 静岡県静岡市 中上・全体2 2008年10月5日 鹿児島県屋久島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2005年9月10日 静岡県静岡市 左下・果実(乾果) 2008年10月5日 鹿児島県屋久島 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
以前に和歌山県で末期の花を見たものの暖地に分布の中心があり、この花を見るためだけに出かけるという気にもならずペンディングになっていた。
ある時、静岡県のある山道でこの花らしき葉を見つけた。帰って調べると間違いなくこの花だった。
翌年秋、花に会いに出かけた。場所もわかっているので安心して前に見たあたりにやってきた。しかし、株は多数あるものの花がない。花期を読み間違えたのかと急に不安になってきた。
全て蕾であきらめかけた時、日当たりのいい崖地の上でやっと花を咲かせている株に出会えた。

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