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- 科名・属名 : トウダイグサ科 ニシキソウ属
注.APG分類では、ニシキソウ属の学名は(Euphorbia)、属小名以下変わらず
- 特徴 :
草丈8.5〜23cmの1年草。帰化。
茎は基部でよく分枝し、地を這うか斜上し、全面に毛がある。
葉は対生、葉身は楕円形〜長楕円形、長さ5〜8mm、幅2.5〜5mm。先は円頭〜微凹頭、基部は歪んだ鈍形〜切形、縁は低鋸歯縁。表面は灰緑色で赤い紋様はなく、裏面は白緑色で白軟毛が密にある。
花は葉腋に杯状花序をつけ、総苞腺体の付属体は不明瞭。
果実(刮ハ)は扁球形、長さ約1.2mm、径約1.3mm。白毛が密にあり、特に3個ある稜の部分には特に多い。
- 分布・生育地 :
原産地(不明)(本州(関東地方以南)〜九州、特に近畿地方で急速に拡大) (国外:不明) 空き地、道路のコンクリートの隙間・道端
- 花期 : 5〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2024年8月20日 静岡県静岡市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
ある樹の花を撮影に訪れた藤枝市だったが、前年に引き続き花は終わっていて、急遽静岡市郊外の湿地を訪れることにした。
真夏のこの時期、特に目当ての植物はなかったが、何かないかと汗だくになりながら歩くと、道端に見かけないニシキソウの仲間が咲いているのに気がついた。
この仲間は似たものが多いので、果実や葉の様子などをしっかり撮影し、帰って調べるとこの花の記述に合致する点が多いので本種と判断したが。
熱帯アメリカ原産のハイニシキソウに似ているが、全体に毛が多く、葉もやや大きく明るい灰緑色をしている点が異なるとされるが、本種の原産地は不明で分からないことが多い。
果実に毛が多いことはコニシキソウに似るが、本種の葉には赤い紋様は出ない(コニシキソウにも紋様のないものがあるらしいが)。

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