サガミトリゲモ(相模鳥毛藻)

Najas indica


サガミトリゲモ


  • 科名・属名 : イバラモ科 イバラモ属
     注.APG分類では、トチカガミ科(HYDROCHARITACEAE)、学名(N. chinensis)

  • 特徴 :
     沈水生の1年草。
     茎は細くよく分枝する。
     葉は対生、葉身は線形、長さ1〜3cm、幅1.2〜1mm。基部は葉鞘となり、その先端は円形〜切形、縁に小さな刺がある。
     雌雄同株、花は葉腋に1個、稀に複数個つき、水中で開花する(水中媒)。雄花は葉腋の苞鞘内につき、花被と1個の雄しべからなる。雌花は稀に苞鞘があり、葉腋に無柄でつき、花被はない。子房は長楕円球形で、子房と花柱の間が隆起し、花柱は2〜4裂する。
     果実(痩果)の果皮は薄く半透明。種子は長さ約2.5mm、幅約0.6mm、表面に正方形〜六角形の網目がある。
    別名 ヒロハトリゲモ
    注.改訂新版「日本の野生植物1」(平凡社刊)ではこれを正式和名としている。

  • 分布・生育地 :
     本州〜沖縄 (国外:東アジア)
     溜池や水田

  • 花期 : 7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体(株) 2016年7月30日  広島県安芸高田市
    (上は拡大写真あり、写真をクリック)
    下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     広島の花仲間の案内で県内の各地を廻った。
     植物全般に詳しく、初めてみるシダ類や、ほとんど注意してこなかった水生植物などを教えてもらった。
     この花もその一つであるが、残念ながら水中の株と水から引き上げた葉の写真だけで、この花の特徴的なものは写っておらず、アップするのは気が引ける。
     種子の表面の網目が正方形〜六角形でとなるのが、トリゲモとの違いのようだ。

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葉