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- 科名・属名 : イネ科 スズメノチャヒキ属
- 特徴 :
草丈(40〜)60〜100cmの多年草。
稈には逆向きの短毛が密生し、上方は時に先が垂れる。
葉は線形、幅4〜7mm。深緑色で、葉身、葉鞘には短毛が密生する。
花は長さ20〜30cmの円錐花序となり、先が著しく垂れ下がる。枝は双生し、疎らに小穂をつける。小穂は深緑色で細長く、長さ3〜4cm、幅約10mm、5〜10個の小花がある。第1包類は長さ5〜7mmで1脈があり、第2包類は長さ8〜10mmで3脈がある。護頴は長さ12〜15mm、背面が円く、先は」6〜12mmの直立する芒がある。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:朝鮮(南部)、中国) 丘陵〜山地の林内や林縁の半陰地
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2025年5月22日 神奈川県川崎市 中上・全体2 2025年7月4日 東京都稲城市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序1 同 上 中下・花序2 2025年5月22日 同 上 左下・小穂 2025年7月4日 東京都稲城市 右上・葉鞘 2025年5月22日 神奈川県川崎市 右下・茎、節 同 上
- 撮影記 :
都会化が進む自宅近くでも、丘陵地や雑木林、谷地田など、時々散歩がてらに花探しをする。
毎年変わらないものもあれば、「アレこんなものがあるのか」と気がつかなかった発見も多い。
イネ科のこの花もその一つで、何度も歩いた林縁に生えていたのを最近まで気がつかなかった。
護頴の先が次第に細くなって芒になるのが特徴であるが、この花の仲間は似たものが多く同定に苦労する。


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