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- 科名・属名 : イネ科 ウキシバ属
注.APG分類では、学名(P. serdida)
- 特徴 :
草丈60〜80cmの多年草。
稈は柔らかくて細長く、基部で枝分かれし、多くは上部が水上に広がって浮かび、上方は短く斜上する。
葉は線形で短く、長さ3〜5cm、幅2〜4mm、先は尖る。葉鞘は節間と同長かやや短く、葉舌は切形で白い膜質。
花序は稈頂および枝先に単生し、長さ3〜6cmの円錐花序となり、花後に上方の1〜2葉とともに反曲する。枝は多数が疎らにつき、長さ約2.5cm、先に1個の小穂をつける。小穂は長さ4〜5mm、披針形で枝に圧着し、先は芒状になる。小穂の第1包類は小さく、第2包類は長さ4〜5mmと最大の長さとなる。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮、中国、東アジア) 池沼の浅水中、湿地
- 花期 : 8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2023年9月17日 山形県新庄市 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
この年は極端に雨が少なく、本来なら水があるはずの小さな池の縁は干上がり、いくつかの湿性植物が生えていた。
その中にシバを大きくしたようなこの植物が生えていたが、シバとは違うと思い花序をつけていたので撮影した。
帰って調べたがよくわからず、イネ科シバspとして記録していた。
ある時、図鑑をチェックしていると、水中から伸びたこの植物の写真に目が留まり、わからなかったシバspは本種ではないかと思うようになった。
普通は浅水中から稈が伸び、水上に葉を広げているでウキシバ(浮芝)の和名がつけられているだが、雨が少なく干上がった池の縁だったので、イメージが違っていてわからなかった。
本種だろうと判断したが、もともと少ない種であまり写真を見ない植物だけに同定の誤りがあるかもしれない。

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