
|
- 科名・属名 : トチカガミ科 スブタ属
- 特徴 :
草丈15〜40cmの1年草。
茎は水中に伸びて分枝し、径3〜4cm、下部の節から根を出す。
葉は各節に互生し、葉身は線形で、長さ6〜8cm、幅2.5〜4mm。縁にははっきりした鋸歯があり、しばしば紫褐色の虎斑模様が入る。
花は苞鞘内に両生花を1個つける。花弁は3個、線状披針形で白色、長さ約13mm以上、幅約1mm。雄しべは3個、雌しべは1個、柱頭は3裂する。萼片は3個で、披針形。萼筒が細長く伸びて、水面に達し花を咲かせる。
果実は細長い円柱形で無柄。種子は長楕円球形で、表面に微細な半円盤状の突起が10個程度散在する。
ヤナギスブタに非常によく似ているが、種子に10個程度の突起があることが違いとされ、他にも葉の幅や長さ、花序が大きいなどの違いがある。
- 分布・生育地 :
本州(中部地方以西)〜九州 (国外:東南アジア) 水田、溜池、水路
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年9月16日 広島県三次市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
中国山地の放棄水田、植物に詳しい地元の花仲間が「セトヤナギスブタ」と教えてくれた。
「ヤナギスブタ」によく似ていて全体に大きく、種子に突起があることが違いだと教えられたが、「ヤナギスブタ」を見たことがないので教えられるままに撮影した。
1980年に愛知県瀬戸市で初めて見つけられたのでこの和名がつけられている。
残念ながら蕾の状態だったので種子まで確認できず、そのうち開花・結実している時期に訪れたいと思っていたが、色々と教えていただいたその花仲間は早くに亡くなってしまった。本当に残念でならない。
同じ科の仲間の花
|