ウミヒルモ(海ひる藻)

Halophila ovalis


ウミヒルモ1(株)


  • 科名・属名 : トチカガミ科 ウミヒルモ属

  • 特徴 :
     草丈1〜4cmの沈水性の多年草。
     根茎は横に這い、径約1mm、節間は長さ1〜5(〜10)cm、各節から根を出し、長さ3〜8mmの透明な鱗片を2個ずつつける。
     葉は鱗片葉の腋に伸びない短枝があり、そこから普通2個ずつつける。葉身は卵形〜長楕円形〜倒卵形、長さ1〜4cm。全縁で中肋と両縁に沿って脈があり、中肋から10〜20対の支脈が出る。
     花は雌雄異株、水中で開花する(水中媒)。2つの葉の間にある無柄の苞鞘内に雄花または雌花が1個ずつできる。雄花は1〜2cmの花柄があり、花被片は3個、楕円形で透明、長さ約4mm、幅約2mm。雄しべは3個、花糸は無く、葯は長楕円球形で、長さ約2mm。雌花に花柄は無く、子房は球形でその上の萼筒が少し伸びて3〜5mmとなる。花柱は3裂し、糸状で長さ約2.5mm。
     果実は卵形、長さ約4mm。種子は楕円球形で、20〜30個あり、長さ約1mm、

  • 分布・生育地 :
     本州(北部)〜沖縄 (国外:インド洋〜南太平洋)
     海岸の砂地、泥地

  • 花期 :  不定期(不明)

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体 2017年9月6日  沖縄県石垣島
    (上は拡大写真あり、写真をクリック)
    中・全体2 2016年7月4日    同  上
    下・葉 2013年5月26日  沖縄県西表島

  • 撮影記 :
     沖縄のエメラルドブルーと言われる美しい海、潮の引いた遠浅の海に素足で入ってみる。水は透き通り、白砂の海底がよく見える。
     何もないかと思っていたが、結構色々な沈水性の植物が生えている。
     水中カメラはなかったが、透明な水に助けられ、海底の砂の上に生えている植物をいくつか撮影できた。
     雌雄異株の花が水中に咲くようだが、残念ながらそこまでチェックできていない。

  • 同じ科の仲間の花
ウミヒルモ2(株)

葉