キバナホウチャクソウ(黄花宝鐸草)

Disporum flavens


キバナホウチャクソウ1


  • 科名・属名 : ユリ科 ホウチャクソウ属
     注.APG分類では、イヌサフラン科(COLCHICACEAE)、学名(D. uniflorum)

  • 特徴 :
     草丈40〜50cmの多年草。
     茎は直立、上部は分枝し花時にやや垂れる。
     葉は互生、葉身は卵形〜広卵形。先は鋭頭、基部は茎を抱き、葉脈が目立つ。
     花は上部の葉腋から出た花茎の先の苞の間から、筒状の花が1〜3個垂れ下る。花弁は黄色で6個。
     別名 キバナアマドコロ

  • 分布・生育地 :
     九州(対馬) (原産地:朝鮮、中国)
     林縁、林下

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 2010年4月10日  長崎県対馬
    中・全体2 2008年5月3日    同  上
    (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
    左下・花、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     園芸種として栽培されるこの花、原産地は大陸で、春先ホウチャクソウのような黄色の花が下垂する。
     この花が対馬にあると聞いた。園芸逸出の見方もあるが、この島には日本ではここだけという大陸との共通種がオオチダケサシツシマノダケなどいくつかあり、生育地を見てみようと現地に向かった。
     現地は道路際の林縁で、自生か逸出かは断定できなかったが、ここ以外にも2〜3箇所生えているところがあるとのことで自生と考えるのが妥当だと思われる。
     (注.APG分類による「日本維管束植物目録」(米倉浩司著)(北隆館刊)では自生(CR:絶滅危惧TA類)とされている。)
     2025年発表の絶滅危惧種見直しで、本種がCRからEW(:野生絶滅)とされたことを知った。あの自生地の株はなくなってしまったのだろうか。

  • 葉

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キバナホウチャクソウ2

花