- 科名・属名 ： ゴマノハグサ科 シオガマギク属
注．ＡＰＧ分類ではハマウツボ科(OROBANCHACEAE)、学名(P. chamissonis subsp. chamissonis var. hokkaidoensis) - 特徴 ：
草丈２０〜６０ｃｍの多年草。
葉は４〜（３〜６）個が数段輪生し、葉身は長楕円状披針形で長さ３〜７．５ｃｍ、幅１〜３．５ｃｍ。羽状に全裂し、裂片は披針形でさらに深裂する。
花は茎の上部に長い花序となって７〜１２段つき、各段に４個ずつの花を輪生する。花冠長い筒形で先は２唇形、赤紫色で、長さ２〜４ｃｍ。上唇は左右に分かれ兜状、先がくちばし状に細く曲がって下に尖り、下唇は広く開いて半ばまで３裂する。萼は膨らんだ筒状で先は５浅裂する。
果実（刮ﾊ）は歪んだ卵形で先は短く尖り、長さ６〜１０ｍｍ、幅３〜５ｍｍ。
別名 ハッコウダシオガマ - 分布・生育地 ：
北海道〜本州北部（飯豊山以北） （国外：ロシア(千島列島、カムチャッカ半島、アリューシャン列島）
高山帯の草原 - 花期 ： ７〜８月
- 撮影月日・場所 ：
上・全体１ 1979年7月28日 北海道大雪山
中・全体２(群落) 同 上
(上、中は拡大写真あり、写真をクリック）
左下・花 1992年8月23日 同 上
右下・葉 同 上 - 撮影記 ：
ヨツバシオガマに似ていて、花序が長く花が沢山段になってつく。
これまでヨツバシオガマと同一とされていたが、飯豊山以北の高山帯の草原に咲くヨツバシオガマは、全てこの種とされるようだ。
中の群落は大雪山で、ここでは写真のように一面群生して咲いていることが多い。
礼文島にはさらに大型で花つきの良いレブンシオガマ(var. rebunensis)がある。
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