アオコウガイゼキショウ(青笄石菖)

Juncus papilosus


アオコウガイゼキショウ1


  • 科名・属名 : イグサ科 イグサ属

  • 特徴 :
     草丈20〜30cmの多年草。
     根茎は匍匐し、節間は短い。
     茎は直立し、円筒形〜やや扁円筒状。乾燥すると表面に白色の小粒状の突起が現れる。
     葉は針形、単管質で隔壁は明瞭。
     花穂の枝は開出し、花穂は多数の頭花がつき、各頭花は2〜6花からなる。花被片は披針形で鋭頭、緑色。内花被片は外花被片より長い。
     果実(刮ハ)は狭披針形で先が長く尖り、褐色を帯び、長さは花被片の2倍長になる。種子は倒卵形で赤褐色。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国、シベリア東部)
     河川敷、池沼の湿地、放棄水田

  • 花期 : 8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体 2015年9月22日  静岡県伊東市
    中上・全体2 2022年9月9日  東京都八王子市
    中中・全体3 2015年8月29日 広島県東広島市
    (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
    中下・花序 2022年9月9日  東京都八王子市
    左下・花 2015年9月22日  静岡県伊東市
    右下・果実(刮ハ) 2015年10月13日  宮崎県児湯郡

  • 撮影記 :
     湿地の植物撮影に出かけた秋の伊豆、小さな池のほとりでホシクサやカヤツリグサの仲間を撮影していると、コウガイゼキショウの花を見つけた。
     コウガイゼキショウの仲間についてほとんど知識がなく、撮影したもののその場では同定できなかった。
     秋に花を咲かせ、茎が円筒形、雄しべの数が3個、内花被片が外片より長いなどから本種と判断したが、よく似たハリコウガイゼキショクもあり、正直言って自信はない。
     今後、同定の基礎となる違いをしっかり確認して撮影していきたい。

  • 果実(刮ハ)

    同じ科の仲間の花
アオコウガイゼキショウ2

アオコウガイゼキショウ3

花序

花